Google Gearsとは、去年の5月31日にGoogle Developer Day 2007で発表された新技術で、Webアプリケーション(=メールが読めるなど何らかの機能を提供するWebサイト)のオフライン対応を実現します。
当然ながらインターネットでWebを見るには、パソコンがインターネットに接続されている必要があります。これはインターネット上のWebアプリを利用する場合も同じです。従って、ノート・パソコンを持ち出して喫茶店などにいるときには、(インターネットに接続してないので)Webアプリが使えません。
しかし、最近のWebアプリは、メールやスケジューラ、(Word/Excelのような)ドキュメント作成ツールなど、日ごろよく使うためのものが増えてきており、ノート・パソコンを持ち出したときにそれらが使えないというのはすごく不便です。そこで、インターネットに接続していないときでもWebアプリを使えるようにしてくれるのがGoogle Gearsなのです。
Google Gearsによるオフライン機能を利用するには、まずはWebアプリがGoogle Gearsに対応している必要があります。まだ世の中のWebアプリはあまり対応していませんが、例えば最初に「Google Reader」(日本語では「Googleリーダー」。RSSリーダー)が、昨年8月21日には「Zoho」(Webオフィス アプリ)が対応しました(どちらも使ったことがないので実際にはよく分かりませんが……)。そしてようやく最近(4月ごろ)「Google Docs」(日本語では「Googleドキュメント」。Webオフィス アプリ)が対応しました。
このうちGoogle Gears対応のGoogle Docsの使い方については、「オフラインでGoogleドキュメントを利用するには?」で紹介します。