Googleがオンラインで提供するオフィス アプリである「Google Docs」(日本語では「Googleドキュメント」)が、最近ついにGoogle Gearsというオフライン機能に対応しました。これにより、インターネットに接続していないときでも、文書作成や表計算などが行えるようになっています。
現在、Googleドキュメントでは「文書」「スプレッドシート」「プレゼンテーション」が提供されています。これはMicrosoft Officeでいうところの「Word」「Excel」「PowerPoint」に相当するものです。このうち、「文書」は完全にオフライン機能に対応し、オフラインで編集することが可能です。「スプレッドシート」と「プレゼンテーション」は表示のみで編集できません。
そこで以下では、Googleドキュメントの「文書」をオフラインで利用する方法を紹介します。
前提条件として、まずはGoogle Gearsがインストールされている必要があります。Google Gearsのインストールについては「Google Gearsのインストール方法」を参照してください。
◆オンライン状態
まずは「Googleドキュメント」を開き、右上にある[設定]をクリックして、[言語]を「English (US)」に変更し、[保存]ボタンをクリックします。このように設定言語を英語にするのは、執筆時点でGoogle Gearsのオフライン機能が日本語版のGoogleドキュメントには表示されないからです。
英語に切り替わると、次の画面のように[Offline]というメニューが表示されるので、クリックします。
これにより、次の画面の「Googleドキュメントにオフライン機能をインストールするか?」を問うダイアログが出ます。[Enable offline access](オフライン機能を有効にする)ボタンをクリックします。
すると次の画面が表示されるので、[I trust this site. Allow it to use Google Gears.]チェックボックスにチェックを入れて、[Allow]ボタンをクリックします。
すると次の画面が表示されます。これは「デスクトップにショートカットを作るか?」を聞いているので[Yes]ボタンをクリックします。
これで、次の画面のようにインストールが実行されます。
インストールが完了すると、次のような表示になります。
インストールが完了したら、日本語版のGoogleドキュメントに戻します。そうすると、日本語版でもオフライン機能が利用できます。これには再び上部にある[Settings]メニューをクリックして[Language]を「日本語」にして[Save]ボタンをクリックします。
すると、上部のメニューは次の画面のようになります。
上の画面を見ると分かるように、緑色のアイコンをクリックするとメニューが表示されます。そこに[設定]とあるのでこれをクリックしてみましょう。すると、次のようなダイアログが表示されます。
上のダイアログは確認のためだけに開いたので、何もせずに[OK]ボタンをクリックして閉じます。
◆オフライン状態に変更
いったん、ブラウザを閉じ、インターネットの接続を外します。
そして、デスクトップに追加されている次のショートカットをダブルクリックしてみましょう。
すると、ブラウザが立ち上がり、Googleドキュメントのページが開かれます。ですが、先ほどの緑のアイコンが、次の画面のような灰色のアイコンに変わっています。これがオフラインの状態です。
オフラインの状態では、「文書」などの新規作成は行えません。そのため、次の画面のようにいくつかのメニューがグレーアウトして使えなくなっています。
それでは既存の「文書」ファイルをクリックして開いてみましょう。
すると、通常どおり開かれますが、次の画面のように「オフライン モードで動作している」ことを通知するメッセージが「文書」の入力欄の上に表示されます。
この状態で「文書」の内容を編集できます。編集し終わったら、[保存]ボタンや[保存して閉じる]ボタンをクリックします。
すると、先ほど編集した「文書」ファイルは、Googleドキュメントのページで「オフラインで編集された箇所」と表示されます。
◆オンライン状態に変更
それでは再びパソコンがインターネットに接続された状態にします。すると、先ほどのオフラインで編集したファイルが、自動的にオンラインに同期して保存されます。これはすぐには行われず、ある程度時間がかかります。いますぐ同期したい場合は、先ほどの「オフラインで編集された箇所」を右クリックして、表示されるコンテキスト メニューから[今すぐ同期 (オフライン アクセス用)]をクリックしてください。
以上です。