Google App Engine SDKをインストールしたフォルダ(筆者の場合は「C:\Program Files\Google\google_appengine\」)を開いてください。インストール ウィザードでデスクトップにショートカットを作成するオプションを選択している場合は、デスクトップ上の「Google App Engine」というフォルダのショートカットをダブルクリックすることで開くこともできます。
まず次の2つの.pyファイル(Pythonファイル)があります。これらはGoogle App Engineアプリケーションの開発や展開で使われるツールです。
dev_appserver.py(開発用Webサーバでアプリを実行する)
appcfg.py(Google App Engineのサイトへアプリをアップロードする)
dev_appserver.pyの呼び出し方法は次のとおりです。
dev_appserver.py <アプリケーション ルート フォルダ>
<アプリケーション ルート フォルダ>内には、正常に動作する「app.yaml」ファイルもしくは「app.yml」ファイルが含まれている必要があります。.yaml/.ymlファイル(YAML構成ファイル)とは、.iniファイルに似た設定ファイルの一種で、構造化されたデータを表現できます。.yaml/.ymlファイルは設定ファイル以外にも、データの保存や交換などさまざまな活用が可能です。YAML(YAML Ain't Markup Language)については「プログラマーのための YAML 入門」が参考になります。
※(.zipファイルではなく).msiセットアップによりインストールした場合、Windowsシステムの環境変数に「Google App Engine SDK」へのパス(Path)が通っているので、通常の[コマンド プロンプト]でファイル名だけを記述すれば、dev_appserver.pyやappcfg.pyを呼び出せます。
そのほかに、次の6つのフォルダがあります。
demos(デモ用のサンプル)
google(Google App Engineの開発システム)
lib(Python用のライブラリ)
new_project_template(新規プロジェクトのテンプレート)
templates(Webアプリのテンプレート ファイル)
tools(各種ツール。「bulkload_client.py」は「Python用のライブラリ」を一気にロードするために使われる)
【目次】「Google App Engineアプリケーション開発入門」―――
■Google App Engine SDKの内容
■初めてのGoogle App Engine アプリケーションの実行
■Google App Engine アプリケーションの実行の仕組み
■初めてのGoogle App Engineアプリケーション「Hello World!」の開発