いっしきまさひこBLOG

AI・機械学習関連、Web制作関連、プログラミング関連、旅行記録などなど。一色政彦。

プラットフォームとしての「Google Chrome」

Google Chrome9月2日(米国時間)にグーグルが新しいWebブラウザ「Google Chrome」を提供開始しました。確かにGoogle Chromeはブラウザですが、オフラインでWebアプリケーションを実行できる機能(Google Gears)が標準で組み込まれているという意味で、長く噂されてきた「The Google OS」プラットフォームとして見る方が適切かもしれません。

グーグルによると「ウェブは、シンプルなテキストのみのページばかりが提供されていた時代から、リッチでインタラクティブなアプリケーションへと進化を遂げています。特に、今本当に必要とされているのは、単なる「ブラウザ」ではなく、ウェブページやアプリケーションに対応した最新の「プラットフォーム」なのだ」そうです。つまり、Google ChromeはWebアプリケーションのためのプラットフォームとして作られ、今後、Windows OS プラットフォームに対抗することを目指しているように見えます。

Google Chromeは、Mac OSよりも、Windows Vista/Windows 7よりも、安価なプラットフォームとしての地位を目指すための第1歩なのかもしれません。Windows XP Home EditionにGoogle Chromeを乗せた超安価なPCが販売され、「それだけで普段の業務(SaaSアプリケーション)や、メール、ブラウジングといった日常の操作は十分でしょ」というユーザーが増え、それがデファクト・スタンダードになることもあり得ます。これは、マイクロソフトにとって最悪のシナリオだと思います。

もちろん、マイクロソフトもIE8でブラウザを改善してくるし、こういったシナリオは現実のものには、なかなかならないとは思います。ですが、ブラウザ、インターネット、クラウド、これらの分野の競争がますます熾烈になってくるのは確実なんじゃないでしょうか。