いっしきまさひこBLOG

AI・機械学習関連、Web制作関連、プログラミング関連、旅行記録などなど。一色政彦。

読書感想『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』

書籍紹介

 1カ月前ぐらいに読んだ本です。Kindle Unlimitedで読めます(※2019/11/17時点)。あとAmazonだと単行本が買えなくなっています...。

 オーディオブックの再生時間は6時間6分。短めですね。

概要紹介と感想

 内容としては、ノルウェーでオリンピック選手やトップクラス経営者を顧客にメンター(=仕事上の助言者)で活躍する著者「エリック・ベルトランド・ラーセン氏」による方法論を説明するもの。どうやれば人は100%の実力が出せるのかを、例を挙げながら説明しています。

  • パート1 日常生活を変える
  • パート2 [実践篇]本番力をつける

という2部構成で、パート1で理論を学び、パート2であたかも著者にコンサルティングを受けてるかのような形で読める内容となっています。そのため、理論を自分自身にも応用しやすいかもしれません。

 以下、引用しながら、私自身が気に入った内容をまとめていきます。

人生を俯瞰で見る=自分の「価値観」と「欲求」を正確に知ること

 まずは序章で、

自分が思っているよりも、はるかに上に行けるのだ!

とガツンとかましてきます。そして「ダントツの人」とそうでない人は何が違うのかという疑問に対して、それは驚くほどわずかな違いでしかなく、

ひと言でいうと、日常の小さな『正しい決断』を下すのが上手なのだ

と説明。つまり「ダントツの人」は、才能ではなく、小さな選択の積み重ねでできていると言っているわけです。そのためには、

自分に「正しく質問する」習慣をつけること

が大切だそうです。つまり自問自答しろと。例えば朝起きたら「あと5分寝るか?」「今日は何をしようか?」など。そういった質問をしたり回答をしたりするためには、自分自身がどんな価値観と欲求を持っているかを見つめ直す必要があります。

最初にすべきなのは、己を知り、自分の価値観と欲求を知ること

 これがこの本の根幹的なメッセージの一つなのだと諭しています。自分の価値観と欲求を知るには、まずは自分の「現在位置」をはっきりとさせる必要があります。

「まず人生を俯瞰で見てください」

 当然でやっている人も多いと思いますが、まずは自分の人生全体を見つめ直し、その中で今の自分はどのあたりかを考えてみることが大事ですよね。

人間は、本質的に変化を嫌う生きもの

 だからこそ、変化を引き起こすには人生を俯瞰で見ることが大切。それによって正しい選択ができるようになります。それだけでなく、「急いで実施しよう」という意志力も生まれます。人生は無限ではないのだから、

人生を俯瞰で見て、いつかは終わるという意識を持つ

ことが大事です。

成功に備える=意識のトレーニング

 価値観や欲求に基づく夢や目標が打ち立てられたら、そこに向けて努力していきます。とはいっても、不安や失敗への恐れなどが沸き上がってくるものです。それは人間が持つ自然な感情なわけですが、「ダントツの人」になるにはその感情をコントロールしていく必要があります。これに対し著者は、

私が行うトレーニングのうち、20パーセントは最悪のシナリオへの備えであり、80パーセントは成功に備えるものである

と答えています。つまり不安に備える代案も用意しておけと。そうすることで夢や目標に、より効果的に進めると著者は主張しています。

目標を具体化するには

 では、その目標をどうやって設定すればよいのか。目標設定は企業が得意です。

あなたが本気で自分を変えたいなら、まず、あなた個人を「ひとつの会社に見立てる」ことを試してほしい。重役会議にあてる時間をつくり、業務明細表を作成し、ゴールを決めて戦略計画を立てる。そして、あなた自身の「理念」を決める。そうすると、よい目標を設定して、そこに到達するために必要なステップを踏むことが、より簡単になるだろう。

目標に到達するためのプロセス

 著者は、目標に向かって進むためには、努力を「自動化」、つまり習慣化することが大切だと説きます。

私はこの局面を「段取り中」と呼ぶ。いわば、あなたが目標にたどりつくまでに通過しなければならないすべての平日だ。

 目標へのプロセスは、地味で粘り強さが求められる局面です。だからこそ、

目標を常に思い出し、自分が何と戦って、何を手に入れたいのかを、確認する

のが大事で、週に一度は絶対にこれを確認すべきだとしています。自己啓発本では、よく張り紙するだの、目標を毎日見て確認するだの、があると思いますが、そういったたぐいのことはあらためて重要だということですね。

どんな分野でも優秀になれる

 この本で「1万時間の法則」というのを知りました。最近、オーディオブックで買いやすいので自己啓発本を何冊か読んだら、有名な話みたいでよく出てきます。

グラッドウェルが著書のなかで何度も立ち戻っているのが「1万時間の法則」である。どんな分野でも成功の鍵を握るのは鍛錬であり、1万時間を費やせば、平凡な人間でも、特定の分野において世界レベルの能力を得られる、というのだ。

 1万時間はかなりの時間です。毎日10時間、目標に向かって努力すると、1000日(=2年と9カ月)、つまり3年もかかります。確かにそれだけ専念してやれれば、人より頭一つ飛び抜けられるんだろうなとは思います。

 この本は、目標を毎日意識して、長期に渡って自分を律しながら不屈の努力を粘り強く続けることの大切さを、色んな表現で説得してきます。それによって、「自分が思っているよりも、はるかに上に行けるのだ」と、自らの体験(序章の話)を通して力説しています。

この本のオススメ度

 上記の内容に納得して、その概念や意識を自分の中にすり込みたいという人は買ってもよいと思います。

 ただし、内容は浅いなというか、(人生を俯瞰するとか目標設定とか)よくある話の印象で、この本自身がダントツではない気がします。かつアスリート寄りの内容も多く、パート2で「三大ツール」という手法が出てくるのですが普通の人には使いづらい気がします。

 「1万時間の法則」は気に入りました。基準が明確になって、努力しやすい気がするので。でも言葉一つなので、それを理由にあえて本を買うほどまでではないのかなと……。この本に関してはこういう評価です。