以下ではWindows Live ガジェットについて説明しています。
1. はじめに
Windows Liveガジェットとは、Live.com上で動く小さなプログラムを自分の好みに合わせて選択して独自のコンテンツを構成するWeb上のコンテンツ・サービスである。とはいっても、そのコンテンツでWeb上のRSSがそのまま出力されるというだけでは面白くない。そこでガジェットは、Webサービスと直接つながりがあるプログラムを提供することを目的としている。
例えば次の画面は、映画情報を数十秒間隔で更新しながら表示するガジェットである。
このようなちょっとした情報を組み合わせて自分専用の情報集約型お好みコンテンツ・ページを作るわけである。
このようなガジェットの具体的なサンプルは、以下のサイトを見てみてほしい。
このようなガジェットを開発して公開すれば、世界中のユーザーに対して便利なツールやエンターテイメントを手軽に提供できるので、それをとてもエキサイティングに感じる開発者も少なくないだろう。マイクロソフトはそのようなガジェット開発者を増やすため、Windows Liveに関する開発関連の情報を積極的に提供しようとしているようだ。
2. ガジェットの動作の仕組み
Live.comのガジェットで一番重要なのはまず何らかのサービスが存在するということだ。(Webサービス・インターフェイス経由で)そのサービスからXMLデータを取得してLive.com上のガジェットに情報を表示する。
Live.com上のガジェットは、任意のWebサーバ上に配置したマニフェストXMLを参照することで、自分自身の動作を制御する。マニフェストXMLの配下にはJavaScript(.jsファイル)とCSS(Cascading Style Sheets。.cssファイル)がある。JavaScriptでWebサービスとの通信について実装し、CSSでガジェット上の外観をカスタマイズするわけである。
以上の内容をまとめたのが次の図だ。
3. ガジェットの開発について
基本的にはスクリプト(JavaScriptやCSS)を編集するためのテキスト・エディタが十分なのだが、Visual Studioのような効率的にスクリプトを記述できるツールを使った方が便利である。
JavaScriptの開発自体はそれほど大変ではない。というのも、Live.com上にすでにライブラリが存在するからだ。例えば、このライブラリには、RSSフィードを取得して内容を解析するためのパーサなどがあらかじめ用意されている。このライブラリを活用することで容易にガジェットを開発できるようになっている。
このライブラリを活用するためにまずはWindows Live SDK(ベータ版)を参照する必要がある。参照先は以下のサイトだ。
しかし開発するガジェットについては慎重に検討する必要がある。何でも思い通りに作れるわけではないからだ。というのもガジェットには表示領域に対する制約があり、画面を占有するような巨大なガジェットの制作は不可能だ。従って、携帯電話向けサイトで提供されるようなモバイル・サービスのようなコンテンツ内容をガジェットにする必要があるだろう。
4. さらなる情報
Windows Liveに関する情報は以下のサイトを参考にしてほしい。