いっしきまさひこBLOG

AI・機械学習関連、Web制作関連、プログラミング関連、旅行記録などなど。一色政彦。

Googleが目指すダイナミックな情報の検索

CNET Japan:梅田望夫・英語で読むITトレンド「GoogleはインターネットのOSになるか」の感想。

 梅田さんの記事によると、「Googleはダイナミックでリアルタイムな情報を検索できる」ようになることを目指しています。例えば、「“今”の天気をGoogleで検索する」「“今”の株価をGoogleで検索する」「スーパーマーケットで売られているメロンの“今”の価格をGoogleで検索する」など。つまり、現状のGoogleではキャッシュされた古い情報しか検索できませんが、今現在Web上に生成された情報をダイナミックに検索できるようにしていくのです。

 これは、私たちがWeb上の情報へアクセスするときに、今よりも多くの用途でGoogleを使うようになることを意味します。例えば今なら、Amazon.co.jpのサイトを開いて、本が配送済みかどうかを確認します。これが、Amazon.co.jpのサイトは開かずに、Googleから直接調べるようになるということです(ただし、これは例えばの話です、念のため)。このように、Googleが「Web上の情報へのアクセスの仲介者」として、その存在をより大きく普遍的にしていくことを、梅田さんの記事では「インターネットのOS(The Operating System To The Internet」)になる」または「いたるところに遍在するミドルマン(the omnipresent middleman )になる」と表現しています。

 これからのコンピューティングの世界は、Webサービスなどの技術でよりシームレスに機能を実行できるようになると私は思っています。例えば今なら、表計算をするためにはExcelを立ち上げねばならず、辞書を使うためには辞書検索ツールを立ち上げなけらばなりません。それが、将来のコンピューティングの世界では、これらの機能をサービス化することで、Excelや辞書検索ツールをわざわざ実行しなくても、自然にそれらの機能を実行できるようになると思うのです。つまり、アプリケーションを意識しなくても、その場に合った機能が自然に実行できる。

 これと同じことが、インターネット上でも起きてくるのです。つまり、Googleで検索すれば、情報を提供するWebサイトを意識しなくても、その場にあった情報(=ダイナミックな情報)をシームレスに取得できる。要するに、「Googleがダイナミックな情報の検索に対応する」ということは、「未来のシームレスなコンピューティング環境」をインターネット上で実現していくことなのです。これは梅田さんの記事のように「インターネットのOSになる」と呼べるものかもしれません。梅田さんの記事を読んで、私はそのような考えを持ちました。