Windowsのソフトウェアを販売している場合など、トラブルが発生した場合(例えばインストールに失敗するなどの場合)、顧客に対しWindowsのTempフォルダを開いてTempフォルダの中を調べてもらったり、Tempフォルダの中身を削除してもらう必要があります。(特にInstallShieldを使ったインストーラの場合、Tempフォルダをクリアにしないと、正常にインストールできないというトラブルがよくある。)
そのようなとき、OSごと、ユーザー名ごとに、Tempフォルダの場所が違うため、顧客への作業を依頼するのに苦労することがあります。もちろん顧客だけではなく、自社の社員に作業指示するときも同様です。
その場合、次のように指示すると作業依頼が楽になります。(当然のことなのかも知れませんが、最近まで私は気づかなかったので、同じように知らない人のために。)
1.「ファイル名を指定して実行」を起動します。(スタートメニューの中にあります。ショートカット キーは「Windows」キー+「R」キー。ただし、Windowsキーがないキーボードもあるので注意。)
2.「%temp%」を入力して実行。
3.すると、自動的にWindowsの「Temp」フォルダを開いて、エクスプローラが起動します。
「%temp%」の部分を次のようなものに変えると、さまざまなフォルダを開くことができます。
例:
「%systemdrive%」=Windowsシステムがインストールされているドライブ。
「%systemroot%」=Windowsシステムがインストールされているルート フォルダ。
「%windir%」=%systemroot%と同じ。(ただしWindows 9x/Windows Me用なので推奨できない。今も下位互換性のため使用できる。)
「%programfiles%」=プログラム用のルート フォルダ(Program Filesフォルダ)。
「%commonprogramfiles%」=プログラム用の共有フォルダ(Program Files\Common Filesフォルダ)。
「%appdata%」=ユーザーごとに保有しているアプリケーションのデータ フォルダ(Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Dataフォルダ)。
「%alluserprofile%」=全ユーザー共通のプロファイル フォルダ(Documents and Settings\All Usersフォルダ)。