SQL Azureの今後のロードマップ は次のようになっています。
- 2009年8月初旬:CTP1
- 2009年9月中旬:CTP2
- 2009年11月中旬:バージョン1(商用利用可能)
もうすぐCTP1が提供されるようになるので、その出来がどうか、楽しみですね。
(本画像はWPC09の「Extend Your Application to the Cloud with SQL Azure Database」のPPTから引用しました)
SQL Azureの今後のロードマップ は次のようになっています。
もうすぐCTP1が提供されるようになるので、その出来がどうか、楽しみですね。
(本画像はWPC09の「Extend Your Application to the Cloud with SQL Azure Database」のPPTから引用しました)
各所でニュースになっていますが、WPC09というイベントでWindows Azureの価格体系やSLAが発表されました。本稿では、それらのニュース記事ではあまり触れられていない事項について補足情報をお伝えします。Windows Azureは11月17日~19日に開催されるPDC09(Professional Developers Conference November 17-19, 2009)でローンチされます。
そういえば、WPC09のキーノートでは「Windows Azure Platform」という表示がなされていました。単純に「Windows Azure」のことを表しているのか、「Azure Services Platform」の名前をこれに変更しようとしているのかと疑問に思いました。どうやら後者という話です。いきなり脱線しましたが、本題。
続きを読む今日、マイクロソフトのクラウド インフラに関するアンケート調査に答えたが、その質問項目からWindows Azureで検討中の機能について知ることができた。
まず運用費だが、月間100米ドル(=1万円)程度を想定しており、6カ月契約で10%~5%の値引きを検討しているようだ。
また以下のような追加機能を検討中らしい。
・管理者アクセスを要求するアプリケーションをセットアップする能力
・ユーザーの応答が必要となるセットアップを実行する能力
・セットアップ以外の目的での管理者権限
・SMB互換命令を使う永続的で共有可能なファイル システム
・キューを使わずに同じサービスでインスタンス間の通信
・外出しするIPアドレスを特定のインスタンスにマップ(つまりロードバランシングなし)
・外出しするインバウンド通信をHTTP以外のプロトコル経由で許可
・デバッグ目的でのリモート デスクトップ アクセス
・ほかの目的でのリモート デスクトップ アクセス(自由回答)
・共有ホスティング(低価格、かつ、SLAなしでより厳格なWebホスティング モード)
・オンプレミスとオフプレミス間の互換性
・VLAN(バーチャルLAN)分割
・追加サービス(自由回答)
・自分のWindows Azure互換アプリ向けにマーケットプレースを構築する能力
メール クライアント ソフト Thunderbird でメールを返信しようとすると、引用された内容の前に「>」という引用符が付きます。また、転送しようとすると、件名が [ ] で囲まれてしまいます。
この現象は設定では解決できません。世の中にある Thunderbird アドオンである程度対処できるのですが、すべての「>」が消されたりと、使い勝手がよいものがありませんでした。
そこで、これらの問題を解決するアドオン「ReFwdFormatter」を開発しました。
続きを読むスティーブ・バルマー氏が秘密にしている Microsoft のクラウド プラットフォーム戦略 “Red Dog”(コード名)が、PDC 2008 で明らかとされる予定らしいです。“Red Dog”は Windows 向けのクラウド プラットフォームを提供するプロジェクトです。
“Red Dog”を加え、今後、クラウド ベースのプラットフォームを提供するサービス(いわゆるPaaS:Platform as a Service)は、主に以下の3つになると考えられます。
・Google App Engine
・Amazon EC2
・Microsoft “Red Dog”(→Windows Azureという名称になりました)
これらはいずれもユーティリティ コンピューティング、つまり使用容量やトラフィックに応じて利用料を払う、従量課金のコンピューティング環境です。“Red Dog”は、Microsoft のインフラ上のストレージやホスティング環境を従量課金で使えるようにし、開発者が(Microsoft のクラウドが持つパワーを生かして)柔軟にクラウド サービスやアプリケーションを開発できるようにします。
特徴をまとめると以下のようになります(参考「LiveSide.net: Red Dog: Ray Ozzie's answer to the Google App Engine?」)。
・効率的な仮想化環境
・完全自動化されたサービス管理システム(※Google App Engineのように運用面は気にしなくてよい)
・高いスケーラビリティを持つストレージ サービス(必要な容量だけを利用する形態)
・サービスは Microsoft のデータセンターにある何百万台のマシンにスケールアウト可能
・インターネット サービスとアプリケーションの迅速な開発、展開、メンテナンスのための最高のプラットフォームとして、今後の市場をリードしていく
・来年にはバージョン1が提供される(かも)
ここで気になるのは「ソフトウェア+サービス」(software-plus-services)との関係でしょうが、当然“Red Dog”も、「ソフトウェア+サービス」アプローチの一環として進められています。今後の情報システムのあり方は以下のような3種類に分類できると思いますが、一極集中は行き過ぎた考え方であり、バランスのとれたハイブリッド型が浸透していく可能性が高いのではないでしょうか。
・企業ベースの(アプリケーション)ソフトウェア
・ソフトウェア+サービスのハイブリッド
・完全なクラウド サービス
現実的には、Googleは比重をクラウドに置いたハイブリッドを進めており、Microsoft は比重をソフトウェアに置いたハイブリッドを推進しているととらえた方がよいと思います。
「おや、Googleはクラウド一点なんじゃないの?」という意見が多数あると思いますが、Google 自身も Web アプリケーションをデスクトップで使えるようにする Google Gears(と Google Chrome )などを提供することで、Web アプリケーションの限界を超えようとしています(Google Gearsにより、Webアプリはデスクトップ アプリになります)。Adobe については AIR で、というように、いまはWebテクノロジの方からデスクトップに歩み寄るようになっているのが現実。それらを見ると、結局はWebとデスクトップの長所をうまく利用しようとするのが今後の情報システムの方向性で、それにクラウド寄りか (Google の立場)、ソフトウェア寄りか (Microsoft の立場) という違いがあるだけだと思います。
【参考資料】
LiveSide.net: Red Dog: Ray Ozzie's answer to the Google App Engine?
商用コンピュータの過去の時代の流れと、これからの時代の流れの予測をシンプルにまとめてみました。
1. 【1950~1990年】メインフレーム(汎用機)時代
→ 利用者:一部の大企業(少ない)。
→ 価格:大企業なら買えるレベル
→ 用途:大企業の基幹業務。
2. 【1980~2020年】パーソナル コンピュータ時代
→ 利用者:一般の人から大企業まで(多い)。1人1台程度
→ 価格:中小企業や個人でも買えるレベル
→ 用途:一般業務、日常の連絡手段や作業、ゲームなどなど。
3. 【2010~2050年】クラウド コンピューティング時代
→ 利用者:一般の人から大企業まで(多い)。1人5台程度
→ 価格:安い。個人がいくつでも買えるレベル。薄利多売の世界。
→ 用途:一般業務、日常の連絡手段や作業、ゲームなどなど。そのほか生活を便利にするサービス(詳しくは下記)。
2010年から始まると予測しているクラウド コンピューティング時代ですが(まぁ、すでに始まっていると見てもいいかもしれませんが)、このころになるとソフトウェアやサービスの価格がぐっと安くなってきます。結局、経済市場の世界では、ものがあふれてくると、どうしても安くならざるを得ないと思います。
ここでもし「絶対にうちは安くしない」と言い張ったところで、機能は少し劣っても圧倒的に安いものを他社が出してきたら、それに負ける可能性が高くなります。成功した企業は機能改善して顧客満足度を追求するのが普通ですが、そうするとそれよりも機能の劣る顧客満足度の低い製品が出せなくなります。そうこうしているうちに機能は劣るが価格が安い他社の製品に負けてしまうのです。いわゆる「イノベーションのジレンマ」。
それぞれの製品が安くなっていくとすれば、企業の利益は少なくなるので、結果的に現在の(IT業界の)パーソナル コンピュータ市場の規模は小さくなっていってしまうはずです。そう考えると、IT業界に関わっている人の未来は暗いのでしょうか? その答えは僕には分からないし、誰にも分からないでしょうが、クラウド コンピューティングに可能性を見ることができると僕は考えています。
すでにコンピュータは1人1台程度は普及していると思います。だから、メインフレーム時代からパソコン時代に起こった「パソコンを持っていない人にもっと普及させる」という手法による市場拡大は、もうさすがに期待できません。ではクラウド コンピューティングでは、どうするか? それは、製品を安くしても1人3台も4台も持たせて、トータルでのIT業界の収益を高めることです。
とはいっても「そんなに何台も要らないよ……」という反応ばかりでしょうが、確かにそのとおりです。しかしクラウド コンピューティング時代では、ノート パソコンとか、デスクトップ パソコンとかだけをITの対象としてはいけないと僕は考えています。そうではなく、コンピュータが動くデバイスの種類を増やしていかなければならない。それ以外にIT業界がいまよりも飛躍的に発展していく道はあり得ない。僕はそう思います。
例えば、ネットワーク サービスとつなげてリアルタイムに番組視聴者のコメントを表示させる「テレビ」や「ラジオ」を作ったり、ネットワーク サービスに接続して最新ニュースのアラートが表示される「時計」を作ったり、冷蔵庫の中身をネットワーク上に情報を送信して買い物に時に携帯でチェックできるようにする「冷蔵庫」を作ったり、そういうふうにコンピュータが載る領域を広げる以外に、IT業界が今後めざましい発展を遂げる可能性はないと思います。
もしクラウド コンピューティングが単にシステム形態においてパーソナル コンピュータに取って代わるだけで、それ以外の広がりや革新がないのであれば、IT業界の未来はそれほど明るくないかもしれないと僕は危惧しています。だってIT業界で働いてもお金が儲からなくなるわけだから、この業界に入りたいという人もより少なくなるし、この業界に今居る人も居続けたいと思わないですよね?! クラウド コンピューティング時代の幕開けは、上に書いたような対象デバイスの拡大がセットでなければならない。そうしないと、IT業界の人は上記の理由でジリ貧になってくる可能性があります。クラウド コンピューティング時代の到来が、IT業界も消費者も幸せにならずに、双方にとって悲劇になってしまう可能性もあるということです。だからこそ、時代の過渡期にいる(と思われる)今が、非常に重要な時間なのかもしれない。ふとそう思いました。未来からいまを振り返ってみると、「あのころは激動の時代だった!」とか言っているのかもしれませんね。
Google Chromeに搭載されている機能で、IE8の新機能と同じようなものがあります。
例えば以下。
●ブラウザ全体がクラッシュしない!(タブごとにプロセス化)
●ドメイン・ハイライト(アドレス入力部分で嘘のアドレスを見つけやすい)
●ブラウザに履歴などを残さないモード
Google Chrome:シークレット・ウィンドウ
IE8(ベータ):InPrivateブラウズ
後出しはグーグルの方だから、グーグルが「真似た」ということでしょうか。
表示の速さは同じくらいか、IE8の方が早いんじゃないかという印象を受けています(ちゃんと計測しないと分からないですが)。
やっぱり便利さではIE8と思うんですけど、Google Chromeのシンプルさはいいですね。
しかしGoogle Chromeはまだ実用レベルじゃないですね……。ブログが書き込めない……。