米Microsoftは、次期.NET Framework 2.0で実装予定だった「ObjectSpaces」が、(VS.NET "Whidbey"から)Longhorn(VS.NET "Orcas")まで遅れることを告知した。ObjectSpacesとは、新しいデータ・アクセス用のクラスとインターフェイスのセットで、リレーショナル・データベース(RDB)のレコードをオブジェクトとして扱えるようにするためのもの(O/Rマッピング)です。
ObjectSpacesの提供次期については、次のサイトで告知しています。
・MSDN:Data Access and Storage「ObjectSpaces Functionality to be Delivered with Longhorn」
ObjectSpacesについては次のサイトを参照してください。
・MSDN:A First Look at ObjectSpaces in Visual Studio "Whidbey"
また、……
ObjectSpacesを使用する「MBF(Microsoft Business Framework)」も同じようにLonghorn(VS.NET "Orcas")まで延期されます。MBFは、Great Plains Software社(2000年12月にMicrosoftが買収)やNavision社(2002年7月に買収)などが構築した開発ツールとソフトウェア・クラスのセットで、分散アーキテクチャ/サービス指向アーキテクチャ(SOA)を基盤としたビジネス・アプリケーションを開発するためのフレームワークです。このフレームワークが、VS.NET "Orcas"のツール・セットとして含まれる予定です。
MBFの詳細については次のPPTを参照してください。
・GotDotNet:[PDC 2003]Developing Applications Using the Microsoft Business Framework
Great Plains Software社については次のサイトを参照。
・@IT:.NETのプッシュ役を手に入れたMicrosoft
Navision社については次のサイト。
・ITmedia:Microsoft,Navision買収で国際ビジネスソフト市場へ
ちなみにMBFは、コード名“Green”で知られる次期Microsoft Business Solutions製品の開発メンバーが中心になっているようなので、その開発経験を生かして作成されているのだと思います。そしてMicrosoftは、“Green”プロジェクトもMBF上に作成されていると説明しています。
“Green”プロジェクトについては次のサイトを参照してください。
・CNET Japan:米マイクロソフト、「Project Green」の詳細を発表
・InformationWeek:Microsoft Is Keen On Green
【参考にしたブログ】
・Chris Garty's Weblog:ObjectSpaces and MBF both delayed till Longhorn