ATOMフィードは、サイトの更新情報をXMLファイルの形式で提供する「RSSフィード」の改良版です。
RSSフィードは、そのファイルのフォーマットにXMLを採用しているので、人間が読めるだけでなく、機械が読めます。これにより、Blogやニュース サイトの記事をRSSリーダー(RSSアグリゲータ)と呼ばれるソフトウェア(=機械)を使って、内容を整理しながら、例えば日付順やカテゴリを分類しながら、読めるようになるのです。つまり、RSSフィードがあれば、ソフトウェアだけでWebサイトが効率的に読めるようになります。
ATOMフィードは、このRSSフィードをさらに進化させたものです。ATOMフィードは、RSSフィードよりもより豊富な情報をフィード内容に含めることができます。よって、このATOMフィードがあればRSSリーダーだけで、ほとんどのBlogコンテンツを読めるようになります。
最近、BlogツールやRSSリーダー(RSSアグリゲータ、またはFeedリーダー)などで、このATOMフィード対応のものが増えてきました。
例えば、ご存知のとおり、Movable Typeもバージョン2.65ですでにATOMフィードに対応していますし、BlogサービスのBloggerもATOMフィードに対応しています。
・movabletype.org: News - Version 2.65 Released
・BLOGGER - Knowledge Base - How do I change my site feed settings?
・BLOGGER - Knowledge Base - What is Atom?(英語)
このように徐々にBlogツールのATOMフィード対応、それに合わせてRSSリーダーのATOMフィード対応が加速しつつあるので、BlogサイトもATOMフィード対応の準備を進めた方が良さそうです。
ですので、ここでは、Movable TypeにATOMフィードを追加する方法を紹介しようと思います。
ただし、Movable TypeでATOMフィードを出力したい場合、とりあえずMovable Typeを2.65にアップグレードする必要があります。どうしても2.65よりも前のバージョンからアップグレードできないのならば、次のサイトを参考にするとよいでしょう。
・NDO::Weblog: Movable Type で Atom 0.3 フィードを出力させる
なお、もし、2.65以降のバージョンで新規インストールした場合はそのままATOMフィードが使えるはずです(私はアップグレードしているので、確認していませんが…。間違っていたらごめんなさい)。
2.64以前から2.65以降にアップグレードしたユーザーは、次の手順でATOMフィードを追加してください。
(1) まず以下のサイトからテンプレートを入手してください。
・movabletype.org : Default Templates Atom Index
(2) このテンプレートの中の「xml:lang="en"」を「xml:lang="ja">」に書き換えてください。※2箇所あるので、注意してください。Ctrl+“F”キーを押して[検索]ダイアログを利用すると簡単に検索できます。(ただし、日本語のブログの場合だけです。英語の場合は書き換えないでください。)
(3) Movable Typeのメニューの[Templateの編集]で、
「新しいインデックス・テンプレートを作る」を実行します。
(4)すると次に「テンプレートの編集」画面が表示されますので、そこで、
[テンプレートの名前]に「Atom Index」を入力し、
[出力ファイル名]に「atom.xml」を入力して、
[インデックス・テンプレートを再構築するときにこのテンプレートを自動的に再構築する]にチェックを入れたままで、
[テンプレートの中身]に先ほどの「テンプレート内容」をコピーして、
[保存]ボタンをクリックして、新しいテンプレートの作成を完了する。
(5) テンプレートを追加できたら、Main Indexテンプレートの方にも、忘れずに以下のauto-discoveryのタグを<header>~</header>の間(<link rel="alternate" type="application/rss+xml" title="RSS" href="<$MTBlogURL$>index.rdf" />の直後)に書き込んでください。
<link rel="alternate" type="application/atom+xml" title="Atom" href="<$MTBlogURL$>atom.xml" />
(6)あとは「サイトのRebuild」を行うだけです。すると、ATOMフィード(atom.xml)が出力されるはずです。
ATOMフィードが追加できたら、ATOMフィードの妥当性検証(Validation)も行っておくとよいでしょう。
・ATOMアイコンはこちら!