Windows向けの小さなデスクトップアプリ Promplet を公開しました。
Prompletは、AIチャット、AI系CLIツール、ターミナル、Slack、メールなどに、よく使うプロンプトや定型文をすばやく貼り付けるための 常駐型プロンプトパレット です。
GitHubリポジトリはこちらです。
https://github.com/isshiki/Promplet
最新版のリリースはこちらです。
https://github.com/isshiki/Promplet/releases/latest
作った理由
AIチャットやCLIツールを使っていると、同じような指示文を何度も入力することがあります。
たとえば、
- 文章を要約してほしい
- 自然な日本語に直してほしい
- Slack向けに短くしてほしい
- コードをレビューしてほしい
- ターミナルやCLIに長めの入力を貼り付けたい
といった場面です。
メモアプリやテキストファイルに定型文を置いておく方法もありますが、毎回開いてコピーするのは少し面倒です。 また、クリップボード履歴やスニペットツールも便利ですが、自分としてはもっと単純に、
画面上に小さなボタンパレットを置いておき、押したらすぐ貼り付く
というものが欲しくなりました。
そこで作ったのがPrompletです。
Prompletでできること
Prompletを起動すると、小さなパレットが画面上に表示されます。 各ボタンには、あらかじめ登録しておいたプロンプトや定型文が割り当てられています。
ボタンをクリックすると、そのプロンプトが直前にフォーカスされていたアプリに貼り付けられます。
たとえば、ChatGPTやClaudeの入力欄、Windows Terminal、Slack、メール作成画面などに使えます。
メインパレットは、できるだけ邪魔にならないようにしています。
- タスクバーには表示しない
Xボタンでは終了せず、パレットを非表示にする- 設定や終了はタスクトレイメニューから行う
- 1つのPrompletだけが起動するようにしている
- グループごとにボタンを切り替えられる
- 右クリックでは貼り付けず、コピーだけできる
Prompt Libraryでプロンプトを管理する
Prompletには、プロンプトを管理するための Prompt Library があります。
Prompt Libraryでは、次のような操作ができます。
- グループの追加・削除
- グループ名の変更
- プロンプトの追加・削除
- プロンプト名の変更
- プロンプト本文の編集
- プロンプトの有効/無効の切り替え
- プロンプトの並び替え
- 変更の保存・キャンセル
Prompletでは、最大10グループまで作成できます。 各グループには最大10個のプロンプトボタンを登録できます。
この「10個」という制限は、デフォルトのショートカットキーに合わせています。
Ctrl+NumPad1 ~ Ctrl+NumPad9 Ctrl+NumPad0
つまり、表示中のボタンをテンキーのショートカットから直接貼り付けることもできます。
Settings
設定画面では、テーマや透明度、ホットキーなどを変更できます。
現在の設定項目は以下です。
- テーマ:System、Light、Dark
- パレットの透明度
- パレット表示/非表示のホットキー
- 各ボタンの貼り付けホットキー
- デフォルト設定へのリセット
テーマや透明度は、設定画面を開いている間にプレビューされます。
デフォルトのホットキー
デフォルトでは、以下のホットキーを用意しています。
Ctrl+Alt+Space:パレットの表示/非表示 Ctrl+NumPad1 ~ Ctrl+NumPad9:表示中のボタン1~9を貼り付け Ctrl+NumPad0:表示中のボタン10を貼り付け
テンキーのショートカットは、Windows側が物理テンキーをどのように認識するかに依存します。 NumLockはオンにしておくのがおすすめです。
また、テンキーショートカットに Shift を組み合わせると、Windows側で NumPad として認識されなくなることがあるため、避けた方がよいです。
インストール方法
現時点ではインストーラーはありません。
リリースページからzipファイルをダウンロードして、展開したうえで Promplet.exe を実行します。
- 最新リリースページを開く
Promplet-v1.0.0-win-x64.zipをダウンロードする- zipを展開する
- 展開したフォルダを安定した場所に移動する
Promplet.exeを実行する
最新版はこちらです。
https://github.com/isshiki/Promplet/releases/latest
リリースzipには、Windows x64向けの自己完結ビルドが入っています。 そのため、通常利用では別途 .NET ランタイムをインストールする必要はありません。
普段使うだけなら、基本的には Promplet.exe を実行すれば使えます。
データ保存場所
プロンプトとアプリ設定は、以下のJSONファイルに保存されます。
%APPDATA%\Promplet\prompts.json
初回起動時に、このファイルは自動的に作成されます。
もしJSONファイルが壊れていた場合は、.bak サフィックス付きでバックアップしたうえで、有効なデフォルトファイルを作り直します。
ソースからビルドする場合
ソースからビルドする場合は、以下が必要です。
- Windows
- .NET 10 SDK
- Visual Studio 18以降 ※Visual Studioで開きたい場合は、WPFデスクトップ開発環境が必要です。
開発用ビルドは以下です。
dotnet build .\Promplet.slnx
Windows x64向けの単一実行ファイルとして発行する場合は、以下です。
dotnet publish .\Promplet\Promplet.csproj ` --configuration Release ` --runtime win-x64 ` --self-contained true ` -p:PublishSingleFile=true ` -p:IncludeNativeLibrariesForSelfExtract=true ` -p:DebugType=None ` -p:DebugSymbols=false ` --output .\artifacts\Promplet-1.0.0-win-x64
今後の予定
v1.0.0で、基本的な機能はひとまず使える状態になりました。
今後は、機能をむやみに増やすよりも、日常的に使いやすく、壊れにくくする方向で改善していく予定です。
現時点で考えているロードマップは以下です。
- v1.1:データ保護、バックアップ、インポート、エクスポート、復元
- v1.2:Windows起動時の自動起動設定、運用系ショートカット
- v1.3:診断、ログ、トラブルシューティング対応
- v1.4:Prompt Libraryの使い勝手改善
検索機能やテンプレート変数なども一応検討しましたが、Prompletは「自分が中身を把握しているボタンをすばやく押す」ためのツールなので、今のところはシンプルさを優先するつもりです。
ライセンス
Prompletは、Apache License 2.0で公開しています。
まとめ
Prompletは、大きなプロンプト管理サービスではありません。 あくまで、Windows上で手元に置いておく小さな入力補助ツールです。
AIチャット、AI系CLIツール、ターミナル、Slack、メールなどを日常的に使っていて、よく使う指示文や定型文をすばやく貼り付けたい人には、そこそこ便利に使えるのではないかと思います。
GitHubはこちらです。